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塩尻

綿花おきわたといふは、唐にも木と草と二種あり、木綿はふとくして桐のごとく、葉は胡桃に似たりとかや、されども草綿には劣りけるよし、草おもすべて木綿といふ、梵語には都貝とも、迦波羅ともいふよし、飜釈名義抄に見えたり、通鑑梁紀史昭が釈文、及び大学衍義補、錣耕録等に、木綿の事おいへり、