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倭訓栞
前編二十五/比
ひし 菱子お訓ぜり、蒺䔧もよめり、鰭〓(ひれし)の義なるべし、ひし蔓ともいへり、菱に両種あり、小なるお黒菱といふ、稜〓して人お刺す、大なるは稜脆し、参河国岩堀の菱は二稜也といへり、