[p.0403]
大和本草
五/菜蔬
野蜀葵(みつばせり) 和名みつばぜり、救荒本草にのせたり、稲若水以為三葉芹、春宿根より生ず、茎は芹の如にして大なり、香味も亦似たり、春月茎おとり葉お去、煮て豆油に和して食ふ、香味美し、又生にて生魚の膾に加ふ、無毒、脾胃無害益於人、佳蔬とす、又つけものとす、夏月薹も葉も食ふべし、嫩葉は飯に加へ食す、