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重修本草綱目啓蒙
十三下/毒草
鉤吻〈◯中略〉蔓生、黄精葉、芹葉等数種あり、〈◯中略〉芹葉(○○)の者は、金匱要略に、鉤吻与芹菜相似、誤食之殺人と雲ものこれなり、俗におほぜりと呼ぶ、池沢中に生ず、土人も毒あることお能知れり、葉は白芷の葉に似て毛あり、茎中空虚高さ四五尺、五月に花あり、胡蘿蔔(なにんじん)の花に同じ、江州の土人此草お採りて席下に置き、其上に俯て臥し、積気お治すと雲、稲若水先生鉤吻考あり、松岡先生鉤吻説あり、堀元厚鉤吻考あり、併考ふべし、〈◯中略〉