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倭訓栞
前編三十四/也
やまたちばな 延喜式大嘗祭に山橘子と見えたり、俗に薮柑子といふ是也と、古今栄雅抄に見えて、山すげにそへて、卯槌髪そぎの時に用る物也、万葉集に草なるお、清少納言は木とせり、新六帖に、ふりにける卯月のけふの髪そぎはやまたちばなのいろもかはらず、