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重修本草綱目啓蒙
八/山草
百両金(○○○) からたちばな(○○○○○○) さヽつばた(○○○○○)〈芸州〉 きやうたちばな(○○○○○○○)〈同上〉 やぶかうじ(○○○○○)〈筑前〉 なヽかまど(○○○○○)〈筑後〉 さヽりんだう(○○○○○○)〈石州〉葉は竹葉に似て厚く長し、深緑色円実お結んで葉間に垂る、一枝数顆、生は青く熟して赤し、庭際に多く種ゆ、又一種黄実のもの、白実のものあり、又黄にして光る者あり、きんみのたちばなと雲、此外品類甚多し、増、花戸の称呼種種あり、変葉にたらやうば、ほうわうば、するがば、するがちりめん、ちりめんば、ちやぼば、てりは、たかのは、かしはば、あざみば、うすば、わしば、さヽば、おほは、かつらちりめん等あり、これに各白実、黄実、水晶実等あり、葉に班の入たるにつまじろ、しもふり、べたふ、ふりとり、ほしふたてふ等の名あり、又なヽばけと雲あり、実お蒔て七種にも変ずるなり、これにも八幡ばけ、江戸なヽばけ、彦根なヽばけ等なり、