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大和本草
九/雑草
せんふり(○○○○) とうやく(○○○○)とも雲、白花さく又淡紫花あり、白花の者猶苦し、山に生ず、小草也高さ五六寸に不過、葉は竜胆に似て小也、葉も花もきはめて苦し、虫おころす、倭俗是お胡黄連と雲非也、胡黄連中華より来る別物なり、或曰、倭方に胡黄連と雲は、せんふりお可用と雲、是お用て糊とし、表褙おし、屏風お張り、紙お続けば虫くはず、