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菜薬使記
下/備州
照任曰、備中の松山と雲ふ所に、此頃珍しき牽牛花お生ぜり、花葉の形は古来より有り来るに同じくして、丈長からず、三四尺位お限とす、花の色白と紺と咲分け、或は白地に紺の細かなる星入り、又紺に白き細き筋入るもあり、其年の子にて又生じ花咲く、近比京師にて松山あさがほ(○○○○○○)と雲ふ、