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重修本草綱目啓蒙
九/芳草
荏 え〈古名〉 えごま〈略語〉 しろじそ じうねん〈仙台〉 じうねあぶら〈南部〉 一名〓〈通雅〉 白荏〈正字通〉苗葉花実皆紫蘇に同くして香気あり、唯葉の色青く、花の色白し、野甫に多く栽へ、子お収め油に搾り、雨衣雨傘の用に供し、ちやんお製す、又子お用て小鳥に飼ふ、原野に自生のものお野荏と雲俗にのえと呼ぶ、子小にして香気殊に烈しく、小鳥も食ふことあたはず、