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大和本草
附録一/菜
紫蘇 李中梓曰、双面紫者佳、不敢用麻黄、以少代之、今の世ちりめん紫蘇(○○○○○○)と雲ものよし、うらおもて鮮紫、味も気もよし、つねの紫蘇にまされり、其葉ちヾむ故にちりめん紫蘇と名づく、其子朝鮮より来る、故に朝鮮紫蘇とも雲、食品にも薬にも可用之、汗お少し発す、故に軽症に麻黄に代用ゆ、他の紫蘇の苗と子とおすてヽ是お可種、秋実のりたる時即地に蒔べし易生、春まけば生じがたく消やすし、