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物類称呼
三/生植
番椒たうがらし 京にてかうらいごせう(○○○○○○○)と雲、大閤秀吉公朝鮮お伐ち給ふ時、種お取来る、故に此名有、西国及奥の仙台にてこせう(○○○)といふ、〈東国にて真の胡椒おえのみこせうといふ〉出羽にてとこぼし(○○○○)といふ、但奥羽のうちにてもなんばん(○○○○)と称する所もあり、上総及参遠にてなんばんといふ、越前にてまづものこなし(○○○○○○○)といふ、〈是は江戸にて番匠の隠語に、かけやといふもおなじ心なり、〉