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烟草百首
薫〈◯橘〉考るに、高三四尺とあれども、館大山田の類、豊作の時は五六尺に延、葉三十四五枚もつくなり、其地所にあひしものなるべし、国府安房葉竜王は、六月末に葉おとり、館は八月、大山田沼田の類は、九月末に葉おかくなり、国府は葉お掻ず、根本より刈、茎のまヽ乾し、黄赤の色つきし時葉おとる故、葉の茎形よく、駒の爪のごとし、