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塵〓談

多葉粉刻やうのかはれる事、我等二十歳頃迄は、五分切といふて、あらく刻お伊達にせしに、近歳は至て細く糸の如くに刻む也、四五年已来は、そのうへにこまかになり、こすりとかいふお賞玩す、刻むに押ゆる板おこまといふ、其こまの木口おすりてのみいるやうに刻む事なり、