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南畝莠言

香月牛山〈名啓益〉巻懐食鏡西瓜の条に、啓益按、西瓜は寛永年中に、異邦より来れり、然れども義堂和尚の空華集に、和西瓜の詩あり、此時西瓜いまだあるべからず、しらず何物お以てこれお称するや、或は此物古来ある所にして、其種亡びて近年亦異邦より来れるやといへり、