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大和本草
七/園草
錦茘枝(つるれいし) 一名苦瓜と雲、春子おまき、長じて籬垣に延しむ、本草蓏菜部にのせたり、本草に其実青き時瓤お去て青き皮お煮て、肉と豆油に入て煮食すと雲、皮の味甚苦し、故苦瓜と雲、其実の形茘枝に似たり、熟して色黄なり、錦色の如し、皮開破る、其中の子紅にして甘し、小児好んで食ふ、本草に大如鶏卵と雲、今又一種長八九寸あるものあり、