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広益地錦抄

忍冬 俗にすいかづらといふ、花さき出にはしろく、二三日お過て黄色に成、故に金銀花と雲、春かづらの出るおつみ切て、ひたし物にして食、葉おほして茶にせんじて用、甚益ありといへり、冬葉あり、人手足おいたみしびれ、あるひはくぢきたるに、かづらお湯にせんじ、〓湯にすべし、又馬足いたむにせんじて洗、此草薮に多生ゆへ、おろそかにおもひ、人参は価高直成ゆへ大事にせり、人参にまさりたる功能あるおしらずと、唐人は笑ふといへり、