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閑窓自語
四
大小菊語正徳のはじめ、大ぎく(○○○)といへるものお作り出て、家ごとにうへもてあそぶ、花の大きさ一尺にも及ぶとぞ、これはかぶろぎくといへる菊ありて、そのたねよりまきいだせしとなん、又小ぎく(○○○)といひて、同じ頃至てちいさき花あるおも、とり合て賞玩せしなり、其のち明和中に、中山菊(○○○)といへるものいできて、めづらかなる花びらなど有て、今に世にもてはやすにより、大菊小菊などはすたれたり、