[p.0730][p.0731]
重修本草綱目啓蒙
十九/柔滑
萵苣一種おらんだぢさ、一名はなぢさ、きくぢさ、葉に花岐多し、生食煮食並に佳なり、一根に叢生す、冬末春初最繁くして、千葉牡〓花の形の如し、漸く薹お起すこと二三尺、葉互生す、葉間に枝お抽こと長し、夏に入て葉間ごとに花お開く、形蒲公英花に似て深藍色、朝に開き午前に色変じて萎む、蕾は葉ごとに多けれども、日に一花のみ開く、後実お結ぶ、形同蒿(しゆんぎくの)子の如し、絮おなさず、是も亦萵苣の一種なり、