[p.0737]
東雅
十三/穀蔬
薊あざみ 義不詳、倭名抄に本草お引て、薊あざみ、陶隠居曰、大小薊葉並多刺と見えて、大薊はやまあざみ(○○○○○)といふと註せり、今俗におにあざみといふは大薊也、又本草お引て、苦芺は、かまな、一にかみおこしなと註せり、かまなとは鉤芺といふ名あるに依れり、かみおこしなは不詳、今俗にさはあざみ(○○○○○)といふ是也、その薊に似て下湿の地に生ずるおいふなり、