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後拾遺和歌集
二十/誹諧
三条太政大臣〈◯藤原兼通〉のもとに侍ける人のむすめお、忍びてかたらひ侍けり、女のおやはらたちて、むすめおいとあさましくつみけるなどいひ侍けるに三月三日かのきたのかた、三夜のもちいくへとて、いだしけるによめる、 藤原実方朝臣みかの夜のもちいはくはじわづらはしきけばよどのにはヽこつむ也