[p.0767][p.0768]
重修本草綱目啓蒙
十一/湿草
女菀 こじおん(○○○○) とうしおん(○○○○○) ひめしおん(○○○○○)京師には野生なし、種お伝て栽ゆ、東武には自生あり、葉は旋覆花(おぐるま)の葉に似て小して尖らず、長さ三寸許り、潤さ六七分、初は地に就て叢生す、夏に至て茎お抽ること高さ二三尺、其葉互生す、花は茎頭にあつまりて蓍(めどぎの)花の如にして小なり、白色黄蘂花罷て苗枯る、傍に根鬚ひろがりて、苗多く生ること旋覆花の如し、