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大和本草
九/雑草
鸕鶿草(うぐさ/さはおくるま) 倭名なり、魚骨のんどに立たるお治す、すりくだきて汁おのむべし、茎高きこと二尺許、葉も花も似金沸草、葉に白毛あり、三月開黄花、近道沢中処々多し、或曰、是本草二十七巻所載東風菜ならんと雲、本草に似杏葉と雲は与此異り、然ども似杏葉而長とあれば是ならんか、或曰、是本草湿草下に載たる狗舌草也と、然ども葉の状花の色与此不同、又一種与此相似て枝多き物あり、うくさには枝なし、別つべし、