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うけらが花
一/序
此集の名は、さきつとしみやこのやむごとなきわたりより、うし〈◯橘千蔭〉のよみおかれたるうたおまいらせよと有しに、えりてまいらせられつる時、花数ならぬうけらさへ、つまるる世にあひぬるよしお、よみ出られしより、みづからうけらがはなと、名おおほせられたる也けり、〈◯下略〉