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大和本草
八/芳草
馬蘭 本草芳草、又救荒本草に載たり、如沢蘭而気臭、一名紫菊、其花ひとへの菊花に似て紫なりと、陳蔵器いへり、其葉蘭に似て大なる故、馬蘭と名づく、或是よめがはぎなるべしと雲へども不可然、よめがはぎは蘭葉より小也、馬蘭は水湿の地に生ずと雲へり、よめがはぎは高下の地共に生ず、馬蘭は不香、本草にいへり、よめがはぎは頗香し、