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菌は、たけ、又は、きのこと雲ひ、古くは、くさびらとも雲へり、古来食料又は薬用に供したる菌類には、木耳、椎〓、平〓、石〓、松〓、初〓、しめぢ、松露等頗る多し、而して菌には往々猛烈なる毒お有し、食すべからざるものも少なからず、霊芝は堅〓にして食料に充つべからずと雖も、支那及び我邦にては、之お仙薬として珍重し、又祥瑞として其発生お賀したり、