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倭訓栞
前編十四/多
たけ 日本紀倭名抄に菌およむは、気味の猛き義なるべし、新撰字鏡に〓おみみたけとよめり、みヽは耳の義也、今佐渡に菌おみヽといへり、〈◯中略〉西土には、いはたけお石耳、まつたけお松耳と書たるお、此方にては〓字お用来れり、徒然草にも見ゆ、鹿〓などの義によれば〓とも書べきかといへり、