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大和本草
九/菌
桑耳 桑の木に生ずる蕈なり、本草二十八巻木耳の下に載す、一名桑上寄生と雲、桑のやどり木おも桑寄生とす、同名異物なり、桑耳に二種あり、やはらなる蕈あり、食ふべし、一種は堅し、是は俗に猿の腰掛と雲、堅くして不可食、其功性は柔なるも〓きも一也、本草時珍が説可考、舌粢とて舌上口中白く小瘡生ず、桑耳の〓きおこそげ付れば愈ゆ、