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重修本草綱目啓蒙
二十/芝栭
竹蓐 すヾめのたまご(○○○○○○○) すヾめのまヽ(○○○○○○)〈筑前〉 すヾめのいヽ(○○○○○○)〈同上〉 つばめのまヽ(○○○○○○)〈筑後〉 すヾめのもち(○○○○○○)〈備前〉 たけのくさびら(○○○○○○○)〈和漢三才図会〉皮竹台明竹等の根上二三尺の間に附き生ず、木耳の形の如にして、小く多く重り生ず、黄色なり、乾けば黄白色となる、又淡竹苦竹等切て、土上にある者、或は籬に作る者に、雨後銀杏(いちやうの)葉の形の如き白菌お生ず、甚だ薄して小く、五六分許あり、これおたけなばと雲、竹林中土上に生ずる者は、二三寸の大さなるもあり、