[p.0854]
採薬使記
中/駿州
重康曰、駿州富士山の中宮に石韋お出す、光生按ずるに、石韋和名ひとつ葉と雲ふ、〓波伊予などよりも出る、葉白芨の葉に似て厚く、一枚づヽ岩石の間に生ず、葉の面に微黄の紛ありて毛の如し、背は浅白色にして、白毛あるが如し、