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大和本草
九/雑草
虎尾 小草なり、箱根草より細にして柔なり最美、箱根草に相似て不同、蛮語にかつていらとも、ぺんねれすとも雲、状如此、〈◯図略〉産後に紅夷人これお用ゆ、日本人は四物湯と等分に合せ、産前後に用て験あり、かげぼしにする、又隔症に此草とあめんだうす氷沙糖三種等分に合せ服す、甚験あり、しのぶ、はこね草、虎の尾三物相似て不同、三才図絵草木五曰、地柏根黄状如糸茎細、上有黄点子無花、葉三月生長四五寸許、四月採暴乾用、主臓毒下血神速、今按此亦石長生之類歟、