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重修本草綱目啓蒙
十六/石草
仙人掌草〈◯中略〉増、蘭山翁この条の仙人掌草と、花鏡の仙人掌お同物とするは誤なり、本条はいわがねさう、一名かなびきさう、江州にておほしだと雲、葉細長くして井口辺草(とりのあしの)葉に似て厚く、大にして枝少なく、掌指お張たるが如し、其色深緑にして光沢あり、四時枯れず、広東新語に、仙人掌多依石壁而生、其葉勁而長と雲、集解にも葉細而長と雲、即雑草部の蛇眼草是なり、