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倭訓栞
後編十八/於
おにわらび 枕草紙に見ゆ、倭名抄に貫衆お訓ぜり、今熊わらび(○○○○)ともいへり、新撰字鏡に、殷〓おおにわらび、土殷〓おほしわらびによめるは、似たるおもて呼るなるべし、殷〓は鐘乳の根、土殷〓は土中に凝たる者也、