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重修本草綱目啓蒙
十/湿草
木賊 とくさ 一名挫草〈盛京通志〉山谷水辺に生ず、人家庭際にも多く栽ゆ、苗の形麻黄に似て大なり、径二分余箸の如し、直立すること二三尺叢生す、色深緑にして束鍼道(のぎすぢ)あり、糙澀にして木骨お磋すべし、寸余ごとに節あり、夏月茎梢に花お発す、筆頭菜に同じ、この草茎に枝なし、若し梢お摘去る時は、節に対して細枝お生ず、今梓人用る所の者は、塩湯お以略煮過して、乾したるもの故、薬用に入るヽに堪ず、生なるお乾して用ゆべし、一種木どくさは、形長大にして節ごとに枝お生ず、又れぐまも木どくさと雲、同名なり、