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倭訓栞
後編十二/都
つく〳〵し 筆頭菜おいへり、東国につくしともいふ、作州にははふしといへり、突出の意也、 片山のしづがこもりに生にけり杉菜交りのつく〳〵しかもすぎなは杉菜也、接続草おいふ、こもりはこもりたる所おいふなるべし、杉菜の花也、土筆は和名也、西土に土筆と雲は焼筆也、為家卿、 さほ姫の筆かとぞ見るつく〳〵し雪かき分る春の景色お