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源氏物語
四十八/早蕨
あざりのもとより、年あらたまりては、なにことかおはしますらん、御いのりはたゆみなくつかうまつり侍り、今はひと所の御ことおなん、やすからずねんじきこえさするなど聞えて、わらびつく〴〵し(○○○○○)おかしきこにいれて、これはわらはべのくやうじて侍る、はつほ成とて奉れり、