[p.0925]
重修本草綱目啓蒙
二十/水菜
石蓴 あおさ(○○○) ちさのり(○○○○)〈阿州〉海中石に著て生ず、紫菜と形状同くして緑色、乾して紫色に変ぜず、ねばりあり食料とす、諸州共にあり、国により粘せざる者もあり、一種海中石上に生じて、車前葉の如く淡緑色なるお、泉州にてあおさと雲、摂州にてにがあおさ(○○○○○)と雲、肥前にてがにあおさ(○○○○○)と雲、賤民の食なり、今勢州にもこれお売る、下品の者なり、又あおのりの闊き者も、紀州にてあおさと雲、又陟釐椑柿もあおさと雲、皆同名あり、