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大和本草
八/水草
河薀(かはもづく)処々小流にあり、海薀(もづく)に似て其色青く、糸おつかねたるが如くにしてうるはし、羹とし、或は酢にて食す味よし、但小瘡お発し身お痒からしむ、病人及有瘡人食すべからず、北に向て流るヽ小河にあり、他方に向て流るヽ川にはなしと雲、漢名未詳、凡水苔の類の中に蛭蠆など毒虫の子あり、食之則吐血而死す、よく択ぶべし、妄に食ふべからず、