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好古小録

古昔布帛及衣服お度るは、大尺お用と雲、按に続日本紀雲、天平八年五月、諸国調布長二丈八尺、闊一尺九寸、法隆寺に天平勝宝八年の調布〈○註略〉あり、闊大尺の一尺九寸也、帛布おはかるに大尺お用るの明証とすべし、又続教訓抄に、襲装束の裁縫お載す、其寸法大尺お以、はかる者也、是衣服お度るに大尺お用る証とすべし、然れば大尺に呉服尺の名あるも古きこととみゆ、