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四季草

おのがたかばかりの事おのがたかばかりとは、我手の寸にて、物の長短おはかる事也、おのとは、おのれ也、たかばかりは、和名抄に、尺の字お太加波可利と訓お付たり、太加はたけなり、〈かとけと音通ず〉はかりは寸尺おとる也、物さしの事也、さればおのがたかばかりといふは、おのれが身の物さしといふ事にて、我手にて 物の寸尺おとる事と心得べし、弓矢鞭行縢等は、皆おのがたかばかりにて寸尺お定る也、手にて寸の取様あり、〈○中略〉人々の手の大小によりて、長短同じからず、其人々の身の大小相応の寸尺になるなり、