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古今要覧
器財
甲冑用鷹ざし南都に、甲冑用鷹ざし(○○○○○○)といふあり、御尺司林氏製する所なり、その長曲尺一尺一寸五分にあたる、延喜式の造位記尺に比すれば五分短し、その尺に添たる説あり、雲、鷹は勇猛の鳥にして、子お生し巣にありて、子に食おあたふるに、巣より一尺枝おさがり、子おやしなふゆえに、是お呼て鷹度(たかばかり)といふ、武勇おいはふ吉例によりて、往古より甲冑に此尺お用ふる事なりとあり、