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古今要覧
器財
鯨尺くぢら尺のはじめ定かならず、永承の鉄尺などおや始とすべき、又高倉家所伝の裁縫尺も、この鉄尺とおなじ、又按に和名類聚抄に、竹量といふものみえたれど、寸分おしるさず、その裁縫具にのせたるおみれば、くぢら尺の事にやあらん、