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寛永板
新編塵劫記一
粮の数の名之事石斗升合勺抄撮圭粟(こくどうせうがうしやくさいさつけいぞく)○按ずるに、勺の十分の一お撮と雲ふは、天平年間の文書などより、既に爾ることにて、慶長十六年の節用集などにも亦、撮お勺の下に置けり、而るに此の塵劫記には、勺と撮との間に抄お置きて、抄お又は才に作りて、さい(○○)と読み、撮お又は札(さつ)に作れり、