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成形図説
十四農事
麻須〈○中略〉登加伎〈和名抄〉 量懸(ますかけ)〈亦雲量掻(ますかき)〉 梁(つる)〈亦弦の字お用、俗雲渡金(わたしがね)、量の角懸て宣したる鉄梁なり、芝田録に没【Kれ】梁斗(なしつるます)と見えたり、〉概寸法 一斗量(ます)の概は二寸六分 七升に二寸三分 五升は二寸二分 一升は一寸二分、〈或謂、概元定式なし、量より外へ両方手の掛るだけ長く作る、此雲寸法は、概の木口の径おいふ、凡斗量は櫧材にて作る、一升より下は両端お執て押に及ず、故杉竹等にて作るべし〉凡俗間、己には概(とかき)お軽くあて、他には壮(つよ)くあてヽ平ならざるお、量懸取(ますかけとる)と雲、盗お以て充り、