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古今要覧
器財
天正十合升(○○○○○)東寺文書に、天正九年の十合升といふものみゆ、是多聞院日記に所【Kれ】謂十合とおなじきものなるべし、但し一段の地にて、此升二石四斗お得といふによれば、一歩の地にて六合六勺有奇おうべし、この升の六合六勺は、今京升の五合四勺有奇にあたる、即是お今の田賦の制に比するに、一段一石六斗二升にあたれば、所【Kれ】謂十六二分之盛にして、上々田といふべし、