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東寺執行日記
雑々記
去永享年中より、田中町之内水口十丈分、被【Kれ】成【K二】屋敷年貢加地子【K一】、公文所両納所、毎年取立、此方へ出也但いつも水口十丈分立用して、残当坊の升にて、三斗三升三合、毎年此方の往来に付、数十年渡処、納所乗慶円秀、御所前居屋敷年貢不【Kれ】出、〈○中略〉水口十丈分執行坊斗(○○○○)にて四石七斗七合、納所より毎年渡申処に、一石につき九升づヽ装束畢、巳上四斗二升三合余存候儀、是こそ南田の装束分にて候へ、殊升の延と申、四斗四升にあたり、執行方より無【Kれ】紛出候也、然らば悉左様之儀立用して、残り毎年執行方斗にて、三斗三升三合、御倉にて執行へ渡者也、