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三貨図彙

京秤座(○○○)、神の家は、本国は勢州にて、京室町家に仕官し、秤座免許せられ、夫より代々京住也、慶長年に、大権現、二条の城へ登御の砌り先祖豊後掾被【K二】召出【K一】、御目見の上、不【K二】相変【K一】京秤座免許お蒙り、御用被【K二】仰付【K一】、其後元和元卯年三月、駿府へ被【K二】召出【K一】、秤の義御赦免にて、善四郎一人に被【K二】仰付【K一】、〈○中略〉向後別人の秤用ひ間敷旨、御代官衆へ被【K二】仰渡【K一】、其節諸秤可【K二】相渡【K一】旨蒙【Kれ】仰、依て悉く諸秤、御代官へ相渡候、厳有院様御代、明暦元未年、江戸表へ被【K二】召出【K一】、甲州金秤被【K二】仰付【K一】候古例も有【Kれ】之に付、守随彦太郎より相願、東国通用秤の義相願候に免許せられ、此後東国西国、守随神両家より、秤の義は支配仕候様被【K二】仰付【K一】、此以後より、両家にて秤座相勤る、但し東三十三ヶ国     守随彦太郎西三十三ヶ国     神善四郎 其後寛文八戌年、秤の御証文、右両人へ被【K二】下置【K一】、其節屋舗地拝領す、右御証文は、御代々被【K二】下置【K一】候、