日本書紀

四孝安

日本足彦国押人(やまとたらしひこくにおしひとの)天皇、観松彦香殖稲天皇第二子也、母曰世襲足媛、尾張連遠祖瀛津世襲之妹也、天皇以観松彦香殖稲天皇六十八年正月、立為皇太子、〈◯孝昭紀に、正月庚子、（十四日）立皇太子、年二十とあり、〉　元年正月辛卯、〈◯七日〉皇太子即天皇位、　二年十月、遷都於室地、是謂秋津島宮、　二十六年二月壬寅、〈◯十四日〉立姪押媛命〈◯古事記に、忍鹿比売命に作る、天足彦国押人命女、孝昭天皇孫女、〉為皇后、〈一雲、磯城県主葉江女、長媛、一雲、十市県主五十坂彦女、五十坂媛也、〉　百二年正月丙午、〈◯九日〉天皇崩、〈◯御年、古事記に、百二十三歳とし、帝王編年記、水鏡、並に百三十七歳とす、立太子の年と合ふ、〉