[p.0034]
続神皇正統記
後小松
明徳三、大樹〈◯足利義満〉申沙汰にて、南方御和睦の事あり、三種神器帰座あるべき御はかりごとにこそ、〈◯中略〉閏十月二日、南主〈◯後亀山〉夜に入て御入洛、直に嵯峨大覚寺に渡御、併主上行幸の儀にてぞまします、〈◯中略〉同三日、陣定にて、同五日、三種霊宝、土御門殿に渡御、厳重の御儀式にてぞまします、今度御合体の事、宥申さるヽ旨、御契諾の儀もありけるにや、とまれかくまれ霊宝御帰座、まことに聖代のしるしもあらはれ、万歳の宝祚は弥御たのもしう侍る、