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太平記
二十一
南帝受禅事
十月三日、〈◯延元四年〉大神宮へ奉幣使お下され、第七の宮〈◯後村上〉天子の位に即せ給ふ、〈◯中略〉洛外山中〈◯吉野〉の皇居の事、可周備にあらざれば、如形三種神器お拝せられたる計にて、新帝位に即せ給ふ、