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有職抄

神璽事
明徳三年十月廿五日、大外記師豊記雲、此夕駕輿丁三十五人、御輿長十人、南朝に進せらる、是三種神器(○○○○)の御迎也、武家大内左京大夫義弘朝臣同く御迎に参ると雲雲、閏十月二日、今夜丑刻、南朝帝〈◯後亀山〉御入洛、賢所(○○)伴ひ申さる、嵯峨の大覚寺に着御と雲雲、同月五日、今日三種神器(○○○○)嵯峨の大覚寺より内裏へ渡御と雲雲、後小松院、後普光園院〈◯藤原良基〉に下さるヽ勅書には、供奉の公卿以下元暦〈◯後鳥羽〉の例に任せ皆参ると雲々、又元暦の例に任せて、三け日御神楽お行るヽと雲雲、